ニューヨーク証券取引所=米東部ニューヨークで2016年8月、清水憲司撮影

 8日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は前日比259.65ドル高の4万3988.99ドルで取引を終え、史上最高値を更新した。米大統領選で企業減税や規制緩和を訴えるトランプ氏が勝利したことに加え、前日に米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利下げを決めたことも好感された。

 ダウ平均は一時、4万4000ドルの大台を突破した。ダウ平均の構成銘柄以外では、電気自動車大手テスラが8%以上、値上がり。同社の株価は大統領選の投票日前の4日終値から1.3倍に上昇しており、時価総額は1兆ドル(約152兆円)を突破した。

 イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がトランプ氏を支援したことで、今後の事業展開が有利になるとの見方が拡大した。

 トランプ氏が創設したソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」の運営企業の株価も上昇。トランプ氏が所有する同社株を売却しないと公言したことで、買い注文が膨らんだ。【ワシントン大久保渉】

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