3号ファンドでは25〜30社程度の投資を見込む(左からガゼルキャピタルの近藤絵水氏、石橋孝太郎代表パートナー、大谷直之氏)

ベンチャーキャピタル(VC)のガゼルキャピタル(東京・千代田)は3号ファンドを立ち上げた。生成AI(人工知能)やM&A(合併・買収)を活用し、製造、建設、不動産、医療・介護など既存産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組むスタートアップに投資する。

建設業など向けのビジネスチャットツールを手がけるL is B(エルイズビー)などから出資を受けた。現在の運用規模は非公表だが、最終的なファンド総額は20億円を計画する。

「プレシード」「シード」と呼ばれる創業期のスタートアップを中心に1社あたり平均3000万〜4000万円、追加出資も含めて最大5000万円を投じる。企業向け、消費者向けビジネスを問わず既存産業でDXを手掛ける企業を支援する。

投資社数は25〜30社程度を見込む。運用期間は2034年3月までを予定し、新規株式公開(IPO)やM&A、セカンダリー(2次流通)などを通じて資金回収する方針だ。

ガゼルキャピタルはファッション通販サイトを手掛けるクルーズでVC子会社を立ち上げた経験を持つ石橋孝太郎代表パートナーが19年に創業した。これまでに2つのファンドを運用し、1号、2号合わせて計45社に投資している。

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