奈良県とJR東海は12日、同県の観光振興を目指す連携協定を結んだ。首都圏を中心に情報発信で協力し、東海道新幹線を活用した同県への誘客や宿泊を促す。奈良市の近鉄奈良駅前でJR東海グループが建設予定の高級ホテルなどを起点に、課題である県中南部への観光周遊・滞在の拡大に力を入れる。JR東海が観光分野で都道府県と協定を結ぶのは初めて。
同日、奈良県庁で締結式を開いた。奈良県では「飛鳥・藤原の宮都」の2026年の世界遺産登録に向けた準備が進むなど今後、大型のイベントも多く予定されている。
締結式で奈良県の山下真知事は「ますます国内外の旅行客を増やしたい。今回の協定が大きな原動力となるのを期待する」と述べた。JR東海の武田健太郎副社長は「いざいざ奈良キャンペーンを通じた情報発信や、東海道新幹線の顧客基盤を活用し、より多くの方々に奈良に来てもらえるよう引き続き努力したい」と話した。
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