ホソヤコーポレーションの買収を発表するハークスレイの青木達也会長兼社長(13日、大阪市)

持ち帰り弁当の「ほっかほっか亭」を展開するハークスレイは13日、関東を地盤にシューマイやギョーザなどの中華総菜を製造・販売するホソヤコーポレーション(千葉県佐倉市)を買収すると発表した。12月16日に完全子会社となる予定で、取得額は非公表。スーパーマーケットなど小売店向けに総菜などを供給する事業が成長基調にあり、関東にも拡大する。

投資ファンドの日本成長投資アライアンス(東京・港)が運営するファンドから買収する。ホソヤコーポの2024年9月期の業績は、売上高が前の期比9%増の73億円、純利益が43%増の1億9600万円だった。小売店向けに「昭和生まれの贅沢(ぜいたく)焼売」などの冷蔵・冷凍の中華総菜を供給している。

人手不足を背景に、スーパー向けの総菜製造を受託するハークスレイの事業が伸びている。これまでは関西が中心だったが、ホソヤコーポの生産設備を活用して関東でも同事業を展開する。ホソヤコーポの既存製品を関西で販売することも想定する。

ハークスレイが13日発表した24年4〜9月期の連結決算は、純利益が27%減の6億1700万円だった。営業利益段階では15%の増益だったが、繰越欠損金の解消のほか、繰り延べ税金資産の取り崩しで税負担が増えたことが影響した。売上高は1%減の211億円だったものの、会計処理の一部変更があったためで、同条件にそろえた場合の実質では2%の増収となるという。

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