東芝は13日、中部電力などと再生可能エネルギーの発電施設で余った電力を熱に変えて、岩石に蓄熱する実証実験を始めると発表した。11月末から開始し、終了は2027年3月末を見込む。再エネの発電量は時期や時間帯により変動するが、蓄熱技術を使うことでエネルギーの効率的な利用を進める。
実証実験は新東海製紙の島田工場(静岡県島田市)で実施する。電気ヒーターを用いて余剰電力を熱に変え、専用材「岩石蓄熱材」でつくった蓄熱槽に熱エネルギーをためる。設備にためられる熱容量は10メガワット時で、一般家庭約880世帯分の1日分の電力使用量にあたる。
太陽光発電は夏場などに発電量が増加し、再エネを送電できない出力抑制が頻発している。東芝は実証実験を踏まえ、本格的な商用化を目指す。
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