アメリカで13日に発表された先月の消費者物価指数の内容が市場予想と同じ水準だったことでFRB=連邦準備制度理事会による利下げが続くという観測からドルを売る動きが出て、円相場は、一時、1ドル=154円台前半まで値上がりしました。

ただ、その後、共和党が議会上院に続いて下院でも多数派となることが確実になったと報じられたことなどで、トランプ次期大統領の政策で財政が悪化するという懸念から、アメリカの長期金利が上昇したのに伴ってドルを買い戻す動きが進み、1ドル=155円台半ばまで円安ドル高が進みました。

これは、ことし7月下旬以来の円安水準です。

市場関係者は「大統領職と上下両院を共和党が掌握する『トリプルレッド』の状況となり、トランプ氏が関税の引き上げや積極的な財政出動などの政策を進めやすくなるという受け止めからドル買いの動きが活発になった」と話しています。

また、トランプ氏のもとで暗号資産の取り引きが活発になるという期待感から1ビットコイン当たりの価格が一時、9万ドルを突破し、最高値を更新しました。

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