東芝の24年4〜9月期の最終損益は黒字に転換した

東芝が14日発表した2024年4〜9月期連結決算(米国会計基準)は最終損益が1163億円の黒字(前年同期は521億円の赤字)だった。4~9月期として2年ぶりに黒字となった。送配電事業が好調だったほか、4割を出資する半導体メモリー大手のキオクシアホールディングスの業績が回復したことが寄与した。

売上高は前年同期比8%増の1兆6219億円、営業利益は3.2倍の705億円だった。人工知能(AI)の普及に伴いデータセンター向けの電力需要が急増し、送配電網に活用する機器の販売が伸びた。市況の回復を受け、ハードディスクドライブ(HDD)事業も堅調だった。

東芝は15年に不正会計が発覚し、16年に米原発子会社の巨額損失が明らかになった。17年に財務基盤を立て直すために増資を実施したが、複数のアクティビスト(物言う株主)が大株主となり、株主の意向に経営方針が左右される事態に陥った。23年12月に株式を非公開化し、日本産業パートナーズ(JIP)傘下で経営再建を進めている。

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