米国や欧州でインキ販売好調

DICが14日発表した2024年1〜9月期の連結決算は、最終損益が106億円の黒字(前年同期は27億円の赤字)だった。米国や欧州で包装材用インキの出荷が増えた。国内のインフレで消費財の需要回復が鈍いなか、値上げも奏功した。

売上高は前年同期比3%増の8076億円、営業利益は2.6倍の340億円だった。売上高の5割超を占めるインキ事業は海外の消費財の需要回復を追い風に販売が堅調だった。顔料事業でも塗料やプラスチック用を中心に顧客の在庫調整が一巡し回復した。電子機器向け製品は生成AI(人工知能)需要を取り込んだ。

24年12月期の通期予想は据え置いた。売上高で前期比6%増の1兆1000億円、最終損益で160億円の黒字(前期は398億円の赤字)を見込む。

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