東映が14日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比6%増の75億円だった。映画の配給や映画館の興行が前年同期のヒット作の反動で振るわなかったが、アニメ作品を中心に配信化権や商品化権などの販売が国内外で好調だった。
売上高は1%増の877億円、営業利益は31%増の194億円だった。子会社の東映アニメーションが製作する「ドラゴンボール」「ワンピース」など人気シリーズや、「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」などのアニメ映画の配信化権の販売が国内外で好調。実写映画「聖闘士星矢The Beginning」の評価損がなくなり利益を押し上げた。
7月から動画配信サービス「ディズニープラス」で配信されている実写作品「七夕の国」が好調。スーパー戦隊シリーズなど自社IP(知的財産)を使ったイベント事業も伸びた。
25年3月期通期の連結純利益は前期比4%減の134億円を見込む。13日に従来予想から上方修正していた。11月末から動画配信サービス「アマゾンプライム」で配信が始まる実写ドラマ「【推しの子】」や、2025年1月に上映が始まる実写映画「室町無頼」などの貢献を期待する。
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