ワタミは14日、2034年までにサンドイッチチェーン「SUBWAY(サブウェイ)」を現在の約180店から約6倍の1065店に増やす構想を明らかにした。10月に米サブウェイと日本国内でフランチャイズチェーン(FC)展開する契約を結び、日本法人を買収した。26年3月までに直営店とFC店を合わせて35店舗を開き、その後は年50〜100店のペースで出店する。
14日に開いた24年4〜9月期の決算記者会見で渡辺美樹会長兼社長が明らかにした。25年1月に東京都大田区にあるワタミ本社の1階に買収後の1号店を開き、2月中旬めどに都内に旗艦店を開く予定だ。まずは都心部を中心に店舗網を広げる。
有機農業を手がける「ワタミファーム」で栽培した野菜をサブウェイ全店に供給する方針も示した。産地を追跡できるトレーサビリティーの仕組みも構築する。渡辺氏は「顧客が野菜を安心して食べることができる世界をつくる。味はもっとおいしくできる」と話した。
同日発表した24年4〜9月期の連結決算は売上高が前年同期比8%増の433億円、純利益は49%減の14億円だった。居酒屋など国内の外食事業が好調だったが、円高が進んだことで為替差損が発生し、最終減益となった。
ワタミは同日、25年度に全社員を対象にベースアップと定期昇給を含めて5%の賃上げを実施する方針を発表した。渡辺氏は「既存店売上高の上期予算を達成できたため、賃上げの原資が生まれた。再来年は7%の賃上げに向けて労使で取り組んでいく」としている。
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