北海道電力は15日、泊原子力発電所(北海道泊村)の放射性廃棄物処理建屋で、気体廃棄物の放出量について算定値に誤りがあったと発表した。ヨウ素などの放出量を報告する際、放射性物質を含まない空気で希釈して算定する必要があるが、2023年に測定装置のソフトウエアを更新した際に希釈効果を正しい数値で反映できていなかった。
放射性廃棄物処理建屋は、原子炉の冷却水をふいた布などを焼却する施設。社員が放射性廃棄物に関する報告書を作成する際に誤りが発覚した。北電は19年にも、気体廃棄物の放射量を誤った数値で報告していたと公表している。
北電によると、今後の原子力規制委員会での審査には影響はないとしている。
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