VAIOはソニーグループから独立して10年が経過した

家電量販大手のノジマがパソコンメーカーのVAIO(長野県安曇野市)を買収します。VAIOは2014年にソニーグループから独立してから10年が経過しました。国内市場を中国勢が席巻するなか、VAIOのブランド力とノジマの販売力を掛け合わせて再拡大を図ります。電機セクションの1週間を振り返ります。

  • ・ノジマがパソコン「VAIO」買収 経済安保、国産に需要
  • ・VAIO、ソニーから独立10年の転機 ノジマに託す再拡大
  • ・VAIOを買収、ノジマの異彩戦略 売上比率6割が家電以外
  • ・VAIO買収のノジマ、野島社長「日本の製造業の手本に」

エヌビディア買収、SBG孫氏が「3度挑戦」

対談に臨むソフトバンクグループの孫正義会長兼社長(右)とエヌビディアのジェンスン・ファンCEO(13日午前、東京都港区)

米エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が来日しました。記者会見では最先端半導体の量産を目指すラピダスへの生産委託が将来的に選択肢となる可能性を示唆しました。イベントではソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長と対談し、孫氏がエヌビディアの買収などを3回試みたと明かしました。

  • ・NVIDIA、ラピダスで生産も選択肢 「供給の多様化必要」
  • ・孫氏、NVIDIA買収「3度挑戦」 時価総額40倍に

ASMLの中期目標据え置き 「TSMC1強」がリスクに

ASMLのフーケCEOはAI半導体需要への期待を強調した(14日、オランダ南部のアイントホーフェン)

オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが2030年12月期の中期目標を発表し、22年に掲げた数字を据え置きました。人工知能(AI)向けの半導体の需要が拡大していますが、同社が手掛ける最先端装置の受注は台湾積体電路製造(TSMC)の動向に左右されます。中期目標からはASMLの強気の姿勢と慎重な姿勢の両面が透けて見えます。

  • ・ASMLの2030年売上高目標、約10兆円で据え置き
  • ・半導体装置のASML、「買い手は1強TSMC」に成長リスク
  • ・ASML、30年目標据え置き 眼前に中国リスクもAIに期待

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