ビジネスパーソンにとって、住居をどこに構えるかは重要な問題です。通勤時間を減らそうと思っても、東京都では駅から近い物件の価格が高騰しています。地方では億ションが登場する一方で、中古マンションの相場が下がり始めているところもあります。参考になる記事を選びました。(内容や肩書などは掲載当時のものです)
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日本経済新聞の調査によると、東京都の駅から徒歩5分以内の新築マンションの平均販売価格は2024年1〜9月に1億1449万円となり、10年前の2倍になりました。土地取得コストが上がっているほか、外国人富裕層が購入していることが背景です。
都心部のタワーマンションなどは億ションが当たり前になっています。不動産経済研究所(東京・新宿)が発表した4〜9月の新築マンションの平均価格は東京23区が前年同期比5%増の1億1051万円で、2年連続で1億円を超えました。マンション価格の上昇を見越して投資マネーが流入しています。
億ションは地方にも広がります。宮崎や佐賀では県内初の億ションが建設中で、最高価格帯はすぐに完売となりました。
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- ・東京23区「億ション」常態化 4〜9月、1億円超続く
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中古マンション市場は転機か
金利上昇が見込まれる中でマンション価格が高止まりすれば、購入意欲をそぐ可能性もあります。不動産調査会社東京カンテイ(東京・品川)の高橋雅之上席主任研究員は「(実需として住みたい)若い世代が戸建てや賃貸を選ぶようになり、中長期的にマンション販売市場が縮むことも考えられる」と見ています。
地方では中古マンション相場に陰りが見えてきたところもあります。これまでは東京の上昇に引っ張られるかたちで地方でも価格が上がっていましたが、所得水準に比べて上がりすぎているようで、価格が下落に転じるケースも出てきました。
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