キヤノンマーケティングジャパン(MJ)は18日、銀行窓口で提出される運転免許証など本人確認書類の真がん判定サービスを提供すると発表した。精巧に偽造されたものも専用のデバイスで見極めることができる。なりすましの口座開設の予防に向け、みずほ銀行が店舗窓口で導入する。
キヤノン電子製のデバイスで運転免許証やマイナンバーカードを読み取る。ICチップの有無や仕様を調べ、正しいカードかどうかを判定する。これまでは窓口担当者の目視での確認などが多かった。精巧に偽造されたケースでは見分けにくいといった課題があった。
他社が展開するカードリーダーと異なり、キャッシュカードの読み取りにも対応する。本人確認の判定結果やICチップから読み取れる氏名や住所、生年月日などの情報は、社内のシステムと連携して自動登録できる。利用者の利便性向上や、銀行の窓口業務の効率化にもつながる。
なりすましで作られた銀行口座はマネーロンダリング(資金洗浄)など不正行為に使われかねない。キヤノンMJは2026年までに15の金融機関での導入を目指す。今後、通信事業者や不動産、自治体などにも提供していく。
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