三谷産業は30日、2025年3月期の連結営業利益が前期比2%増の17億円になる見通しだと発表した。化学品や情報システム、空調設備工事関連事業など幅広いセグメントで増益を見込む。
売上高は5%増の1010億円と過去最高となり、初めて1000億円を超える見通し。自動車の生産増にともない、自動車向けパーツの販売を手掛ける樹脂・エレクトロニクス関連事業などが好調に推移する。
純利益は15%減の17億円となる見通し。24年3月期に投資有価証券売却益を計上した反動減が響く。三谷忠照社長は決算記者会見で「円安など課題も多いが、会社を取り巻く事業環境としては悪くない」と述べた。
同日発表した24年3月期の連結決算は純利益が前の期比2.2倍の20億円、売上高は同6%増の958億円だった。自動車関連に加え首都圏の大型新築工事の増加などで住宅関連も伸びた。
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