外食店を展開するサンマルクホールディングス(HD)は19日、牛カツ専門店を傘下に持つB級グルメ研究所ホールディングス(東京・渋谷)など2社を子会社化すると発表した。2社の全株式を105億円(概算)で取得する。サンマルクはパスタや喫茶業態など国内733店舗を持つ。訪日客向けや海外展開に強みのある和食業態は手薄なため、牛カツ店を取り込み成長につなげる。
B級グルメ研究所のほか、BQInternational(東京都武蔵野市)の株式を12月上旬に取得する予定。この2社は子会社を通じて牛カツ定食の「牛かつもと村」を国内外で30店舗運営している。サンマルクHDは出店や調達のノウハウ、物流網を共有することでコストを下げ、成長を加速させる狙いだ。
サンマルクHDは同じ牛カツ定食「京都勝牛」を傘下に持つ同業のジーホールディングス(GHD、東京・中央)を11月1日付で子会社化したばかり。牛カツ店をパスタや喫茶業態に続くブランドに育てる考えだ。GHDを合わせた買収額は200億円を超える。手元資金の低下に伴い金融機関から100億円を借り入れることも同日発表した。
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