格付け大手S&Pグローバル・レーティングは19日、東京ガスの長期発行体格付けの中期的な見通しを示すアウトルックを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたと発表した。都市ガス事業以外の比重が高まり、利益やキャッシュフローの安定性が下がる可能性が高まっていると判断した。長期発行体格付けなどは据え置いた。
東ガスは資産入れ替えを進めている。オーストラリアの液化天然ガス(LNG)権益を約3300億円で売却し、シェールガス開発を手掛ける米ロッククリフ・エナジーを約4100億円で買収した。米シェール事業はガス価格の影響を強く受ける。事業ポートフォリオ全体でのリスクが高まっていると判断した。
国内都市ガス事業の事業基盤が強固なことなどから、長期発行体格付けと長期優先債券の格付けは「AA-」に、短期発行体格付けは「A-1+」に据え置いた。
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