電池業界団体BASCは就職フェアを開いた(写真はセミナーの様子、京都市内)

電池業界団体の電池サプライチェーン協議会(東京・中央、BASC)は20日、就職活動中の学生らを対象とする電池産業に特化した就職フェアを京都市で開催した。電池メーカーや素材メーカーなどがブースを設けて事業概要などを説明したほか、エントリーシートの書き方を指南するセミナーなどを実施した。企業の電池人材確保を支援する。

国立京都国際会館(京都市)で開かれている電池技術の学会「電池討論会」の開催に合わせ、同会館内で21日まで実施する。初日となる20日には約70人の学生が参加した。BASCとして就職フェアを開くのは初めて。電池産業に特化した就職フェアは業界でも珍しいという。

パナソニックホールディングス(HD)傘下の電池事業会社であるパナソニックエナジー、トヨタ自動車とパナHDが共同出資するプライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES)といった電池メーカーなど計13社がそれぞれブースを設けた。BASCの鈴木一裕事務局長は「少しでも多くの学生に興味を持ってもらいたい」と述べた。

就職フェアに参加した奈良県内に住む大学院生は「同じ業界の企業を横比較できてありがたかった。(自身の研究分野である)素材の実物を見られたことも大きかった」と話した。

【関連記事】

  • ・京都市で電池関連産業への参入促すセミナー 2日間開催
  • ・近畿経産局、高校・高専で「電池」教育 教員向けに説明会

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。