東レは20日、植物由来原料を使い天然のシルクに近い手触りや光沢感をもつ新素材を開発したと発表した。着崩れを防ぐなど快適性も高めた。2025年の春夏シーズンから衣料品メーカーに提案し、25年度に1億円、27年度に5億円の売り上げをめざす。
新素材「シルックミライ」は、植物由来のポリエチレンテレフタレート(PET)を30%使用し、環境に配慮した設計とした。将来的には100%への引き上げを目指す。
2種類の特殊形状の繊維を紡ぎ生地表面に凹凸構造をつくることで、生地に反射する光が分散し自然な光沢を生み出した。和装の着崩れも防げるようになったという。糸の特殊加工技術を生かし、和装にも洋装にも適した生地に仕立てた。男性用のジャケットやズボンなど幅広い衣類に使えるようにしたのも特徴だ。
20日の発表会では、東レキャンペーンガールの間瀬遥花さんが新素材を使ったワンピースを着用した。「柔らかく肌に擦れないので着心地がいい。見た目もよく特別なシーンでも使えそう」と話した。
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