アマゾンジャパン(東京・目黒)は21日、名古屋市で仕分けや配送管理を手掛ける中継拠点を報道陣に公開した。出荷量・床面積ともに同社の東海地方の中継拠点では最大級。名古屋市や尾張旭市、三重県四日市市などの一部地域で、当日・翌日配送などを拡大する。配送拠点から各世帯・事業所までをつなぐ「ラストワンマイル」の整備を加速する。

「名古屋 中村デリバリーステーション(DS)」は同社の愛知県の中継拠点としては3カ所目で9月に開設した。床面積は約2万3000平方メートル。同拠点の新設で、指定した場所に商品を置くことで配達完了にする「置き配」サービスを利用できる地域が拡大するほか、700万種類以上の商品を翌日受け取ることができるようになる。

アマゾンは配送方法を多様化している

同社の物流施設は大きく2種類に分かれる。多種多様な商品を大量に保管する大型物流施設「フルフィルメントセンター(FC)」と、FCから出荷した荷物を地域別に集約する配送施設のDSだ。DSで自社配送網を広げることで置き配などに対応することができ、運転手の負担軽減にもつながる。

DSではアマゾン独自のアルゴリズムを使い自動で地域ごとに仕分ける仕組みを日本で唯一導入した。システムなどで管理することで、最も効率の良いルートでの配達が可能になる。

アマゾンジャパンはDSを年内に国内で15拠点新設し65拠点以上に拡大する方針だ。配送業務部門の地域責任者を務める舟木潤田リージョナルディレクターは「拠点開設によって顧客の利便性の向上に努めたい。当施設を事例とし、今後自動化の仕組みを導入していくことも考える」と話した。

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