パソコン画面を通じてドローンの運航状況を確認するエアロネクストの従業員

ドローン開発と物流サービスを手掛けるエアロネクストは21日、ベンチャーキャピタル(VC)を引受先とする第三者割当増資と借り入れで6億2000万円を調達したと発表した。人工知能(AI)を活用したドローン運航システムの開発と人材採用などに充てる。

第三者割当増資はインパクト・キャピタル、キヤノンマーケティングジャパンミライファンドなど4社が引き受けた。併せて東京スター銀行から借り入れた。

物流ドローンの普及には、配送コストの削減や業務の効率化が欠かせない。荷物を運ぶ際に、ドローンが正常運航しているかをチェックする必要がある。現状ではエアロネクストの従業員がパソコン画面を通じて遠隔で確認しているが、同時にチェックできるのは3台ほどだ。

2025年度にもAIを活用し、複数台のドローンを同時に稼働できるシステムを開発する。田路圭輔代表は「同時に20台のドローンが稼働することを目指している」と語る。過疎化が進む地域でより多くの荷物を運べるように、複数の物流会社とデータを連携して物流システムの効率化を進める。

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