ドイツのフォルクスワーゲンは、ヨーロッパでの需要の落ち込みや中国のEVメーカーとの激しい競争を踏まえ、創業以来初めてとなる国内工場の閉鎖や従業員の給与削減などの大規模なコスト削減について労働組合と交渉を続けています。
21日には、本社がある北部ウォルフスブルクで3回目の交渉が行われ、周辺には従業員およそ7000人が集まり抗議の声を上げました。
交渉で組合側は、来年と再来年の賃金の一部を受け取らないことなどで、およそ15億ユーロ、日本円で2400億円余りを会社の成長のための資金として捻出する代わりに、工場の閉鎖などを諦めるよう提案しました。
組合によりますと、会社側は提案を検討する姿勢を示す一方で、工場の閉鎖や大規模な人員削減の方針を変えず、交渉はまとまらなかったということです。
組合の幹部は、来月上旬からのストライキの開始に向けて準備を進める方針を明らかにしたうえで「われわれが真剣であることを非常に明確に示す規模になるだろう」と述べました。
今後、労使の対立が一段と激しくなることも予想されます。
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