日本チェーンストア協会(東京・港)が22日発表した10月の全国のスーパー売上高(既存店ベース)は前年同月比1.3%減と3カ月ぶりのマイナスとなった。例年より気温が高く衣料品の販売が大きく減り、全体を押し下げた。日曜が昨年より1日少なかったことも響いた。
売上高の7割を占める食料品は2.4%増だった。気温上昇の影響を受けキャベツやキュウリなど野菜の価格が上昇。野菜の相場高を受けて冷凍野菜が売れたほか、コメの価格高騰の影響でパスタや切り餅などの販売が好調だった。
衣料品は10.6%減だった。高気温だったため、ジャケットやアウターなどの冬服の販売が落ち込んだ。住関連品は1%減少した。掛け布団やマットレスなどの販売が苦戦した。
日本チェーンストア協会は「衣料品は全体に占める構成比が低いものの、高気温を受けた販売の苦戦が全体の売上高に響いた。冬のボーナスの時期になるが、メリハリ消費が強いため日常品である食料品への影響は少ないだろう」と分析する。
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