室内装職品などを手掛ける川島織物セルコンは23日、不要になった着物の帯を集めて供養する「帯供養」を京都市北区の常照寺で開催した。約20人が参列し、帯を持ち寄って手を合わせた。読経した住職は「物を大事にできる人は命も大事にできる」と意義を語った。
所有者が愛用してきた帯など10枚ほどが供養された。使わなくなった帯は燃やさずに別の使い手に渡るという。帯を使い続けたい人には返却する。
もともとは川島織物セルコンの社員のみで帯供養を催していたが、2023年からは一般からも参加を募っている。参加した芸者の葵太夫(あおいたゆう)さんは「帯に思いをはせる機会は少ない。最近は若い人でも着物に興味を持つ人が多く、今後も続いてほしい」と話した。
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