厚生労働省が今春、メーカー各社に自主点検を求めていた

日本製薬団体連合会(日薬連)はこのほど、後発薬(ジェネリック医薬品)を取り扱う全172社による自主点検の結果を公表した。対象品目の4割で、製造や品質検査について定めた書類との相違が見つかった。回収の検討が必要な「重大な相違」はなかった。

厚生労働省が今春、後発薬の製造販売承認を持つ全ての事業者に対し、自主点検の実施を求めていた。点検対象の8734品目のうち、3796品目(43.5%)で承認書との相違があった。原材料を一度に全て投入するところ、実際には少量ずつ分けて投入していた。添加物名の「ビ」と「ピ」の記載ミスなどもあった。

日薬連は相違があったメーカーに対し、必要な対応を速やかにとるよう要請した。今後は再発防止の取り組みに関する実態調査も予定する。

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