ダイドーGHDではトルコやポーランドでの海外飲料事業が業績を押し上げる

ダイドーグループホールディングス(GHD)が26日発表した2024年2〜10月期の連結決算は、純利益が前年同期比74%増の72億円だった。主力の国内飲料事業では販売数量が減少したが、トルコやポーランドなどの海外飲料事業が好調だった。2〜4月期に計上した投資有価証券の売却益も純利益を押し上げた。

売上高は9%増の1801億円だった。トルコ子会社は現地通貨ベースの売り上げが約2倍になるなど好調で、ポーランド子会社でも他社ブランドの受託生産が堅調だった。営業利益は11%増の64億円だった。国内飲料事業では販売数量が減り、自販機の設置費用がかさんだが、海外飲料事業の伸びで補った。

トルコでは過去3年間の累積インフレ率が100%を超えており、ダイドーGHDでは会計上で調整をしている。急激な物価上昇に伴う財務諸表の評価基準を変更する影響額として、2〜10月期段階で売上高では2億円、純利益では13億円を差し引いた。

25年1月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比12%増の2400億円、純利益は11%増の49億円になる見通しだ。

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