中国の税関当局が4月12日に発表した、3月の貿易統計によりますと、輸出額はドル換算で去年の同じ月と比べて7.5%減少しました。

これは、主要な貿易相手であるアメリカやヨーロッパ向けが大きく減ったことや、東南アジア向けも減少したことなどが要因です。

中国の輸出額は、ことし1月と2月を合わせた2か月分では増加し、これに伴って企業の生産も上向いていましたが、3月は大幅な減少に転じた形となりました。

また、輸入額も、不動産市場の低迷の長期化などを背景に国内の需要が力強さを欠く中、去年の同じ月と比べて1.9%の減少となりました。

中国では、不動産不況や厳しい雇用情勢などを背景に、景気の先行きに不透明感が広がっていて、輸出入の減少は景気回復に向けた重荷となりそうです。

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