大分空港(大分県国東市)と大分市を結ぶ予定のホーバークラフトを運営する大分第一ホーバードライブ(大分市)は27日、別府湾の周遊事業を30日から土日限定で先行開始すると発表した。予約は28日午前10時から同社ホームページ掲載のQRコードを通じて行う。空港アクセス事業は12月下旬にも始めたいという。

周遊事業は大分市西大分地区のターミナルが発着場となり、由布岳などの山並みや別府の市街、大分市のコンビナートなどを望みながら約30分かけて別府湾を巡る。

ホーバークラフトの別府湾周遊運航に試乗する報道関係者ら(27日、大分市)

土日の午後1時から1時間おきに計4便を運航する。1便あたりの定員は80人。運賃はオンラインによる事前決済で大人2000円、子ども1000円。28日から予約可能なのは30日、12月1、7、8日の運航分で、それ以降は約2週間前から予約できるようになる。

周遊を先行実施する理由について同社は、空港アクセス事業はルートが長く定時性も求められるため「乗務員が周遊で旅客運航に慣れ、より安全性を高めてから始めた方がいいと判断した」としている。

ホーバーは当初、2024年3月末までの運航開始を目指していたが、訓練中の事故の影響で先送りした。空港アクセス事業の就航日は今後、九州運輸局による安全確認検査を経て決まるが、同社は「年末の利用には間に合わせたい」としている。

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