栃木県の福田富一知事は27日の定例記者会見で、次世代型路面電車「芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)」と東武宇都宮駅での東武宇都宮線との接続について、県と宇都宮市、東武鉄道の3者協議を2025年度にも始める意向を示した。「今後東武鉄道と接触し、協議の構成や開始時期を24年度内に詰める」と説明した。
ライトラインはJR宇都宮駅東口と市東部や芳賀町を結んで23年夏に開業した。30年にも東武宇都宮駅がある西側の市中心部への延伸を計画する。東武の駅ホームは駅ビル3階にあり、ライトラインの延伸ルートである大通りからやや離れている。接続されれば乗り換え時の利便性が増すが、実現には課題も多い。
福田知事はこれまでも県が宇都宮市と東武鉄道を仲介し、ライトラインと東武宇都宮線の相互乗り入れも含めて接続のあり方を議論する考えを表明してきた。17日投開票だった知事選と宇都宮市長選とのダブル選挙で佐藤栄一市長とともに両路線の連携を訴え県政最多の6選を果たしたことから、検討の本格化に動き出す。
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