大手メガネレンズメーカー・HOYAで起きたシステム障害によってメガネ販売店で一部商品の販売が3月末から止まっていた問題で、一部のチェーンで再開の動きが出てきた。納期の遅れは続いている。

 一部商品の販売を止めていた「Zoff」は、11日から全面的に再開した。HOYAを含めたレンズメーカー各社から供給を受け、十分な在庫をもつめどが立ったという。「JINS」でも13日に再開する。

 一方、納期の遅れは高機能のレンズを中心に続いている。HOYAからの供給減で受注が増えた他のレンズメーカーは、生産能力を高めて対応している。ニコン・エシロールは「生産ラインの稼働時間を延ばし、増員もしている」といい、近く納期の遅れをなくせるという。

 HOYAではレンズ生産を含めた複数の事業でシステム障害の影響が出ており、12日現在、生産や受注の復旧状況を明らかにしていない。「セキュリティー上の理由」としている。(高橋豪)

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