阪急うめだ本店は連日多くの客で混雑している

大阪、京都、神戸の各市にある主要百貨店9店舗が1日発表した4月の売上高(速報値)は全店が前年実績を上回った。化粧品やブランド品がけん引したほか、寒暖差が大きく衣類の売れ行きを後押しした。インバウンド(訪日外国人)向けの免税売上高が3〜4倍になる店もあるなど、高額品を中心に消費の回復は鮮明だ。

阪急阪神百貨店の阪急うめだ本店(大阪市、メンズ館含む)は前年同月比30%増えた。免税売上高は3.6倍となり、100万円以上の高額品の売上高も1.4倍となった。「服飾雑貨や化粧品、ラグジュアリー、紳士カテゴリーが好調だった」と説明する。阪神梅田本店(大阪市)も6%増加した。

近鉄百貨店のあべのハルカス近鉄本店(大阪市)も20%増で、免税売上高は4.2倍になった。「気温の上昇や大型連休に向けた外出機運の高まりで、婦人服や化粧品などが大きく伸びた」という。

高島屋の大阪店(大阪市)は41%増、大丸松坂屋百貨店の大丸心斎橋店(大阪市)は37%増となった。訪日客消費の回復が押し上げた。

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