スズキが28日発表した10月の四輪車生産・販売・輸出統計(速報値)によると、世界生産は28万7423台と前年同月から3%減った。5カ月連続でのマイナスとなる。注力するSUV(多目的スポーツ車)の生産を主力のインドで伸ばすが、従来主流だったコンパクト車種が減少。欧州や日本からの輸出車種減、東南アジアの不振も重なった。

生産は海外、日本ともに減少した。海外は3%減の19万4747台。インドがSUVの伸びとコンパクト車種の減少で17万7237台と微増にとどまったほか、ハンガリーが受注残の解消や日本向け車種の終了で47%減、インドネシアは「キャリイ」の不振などで23%減だった。日本は欧州向け「イグニス」の生産終了などで3%減の9万2676台だった。

世界販売は1%増の28万6282台と4カ月ぶりにプラスに転じた。日本で10月に発売したSUV「フロンクス」や9月発売の「スペーシア ギア」などが好調。海外がインドの卸売先の在庫調整や欧州の一部車種販売終了などで減ったのを、日本の増加で補った。

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