AIRDOの25年3月期はコスト増加が響き減益幅が広がる(6月、新千歳空港)

AIRDO(札幌市)は29日、2025年3月期単独の営業利益が前期比48%減の18億円になりそうだと発表した。従来予想から3億円下方修正し、減益幅が広がる。物価高に加え、円安・ドル高が進み海外の事業者に整備を委託する費用などが増えた。経常利益は48%減の17億円となる。

売上高にあたる営業収入は2%増の528億円を見込む。従来予想から3億円上振れする。機内販売や自社の電子商取引(EC)サイトでの販売が増える。自社運航便で北海道産品の直送サービスを始めたことも寄与する。

同日発表した24年4〜9月期の税引き利益は前年同期比31%減の30億円だった。営業収入は278億円と1%増えた。旅客数は約126万人と1%減った。前年に旅行支援や道内で全国高校総体(インターハイ)が開催されたことによる反動減もあった。レジャーに比べビジネス需要の戻りも鈍かった。

AIRDOとソラシドエア(宮崎市)を傘下に持つリージョナルプラスウイングス(東京・大田)の24年4〜9月期連結決算は純利益が前年同期比45%減の26億円だった。25年3月期通期では営業収入が前期比4%増の1056億円、営業利益は61%減の16億円を見込む。いずれも従来予想を下方修正した。

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