I-ne(アイエヌイー)は29日、足立光・社外取締役が本人の申し出により辞任したと発表した。社内規定で定める売買禁止期間中の6日に、同氏が事前承認を経ずにアイエヌイー株を売却した違反があったとしている。2日後の8日にアイエヌイーは2024年1〜9月期の連結業績を発表し、純利益は前年同期比56%減の15億円だった。

足立氏は現P&Gジャパン出身で、日本マクドナルドの上級執行役員やファミリーマートのマーケティング責任者などを歴任してきた。

アイエヌイーは株式1000株が売却されたとしている。アイエヌイーは「役職員のコンプライアンス及びガバナンス意識の強化に努め、再発防止に取り組んでいく」とした。

アイエヌイーは「役職員向けに自社株の売買含むインサイダー取引に関する研修を毎年行っていたが、今回の事態を重く受け止め、改めて役職員に対して社内規程の周知徹底と研修をする」ともした。その上で「取締役候補選定にあたっての社内ルールを見直し、指名報酬委員会の機能の強化に努める」とコメントした。

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