茨城県牛久市や県内9市町村は3日から、学校給食や一般家庭などから出た使用済みの食用油をリサイクルしたバイオディーゼル燃料(BDF)をセブン―イレブン・ジャパンの配送車に供給する。軽油の一部を置き換え、地域の脱炭素化を後押しする。
牛久市や阿見町、稲敷市、河内町、利根町、取手市、土浦市、美浦村、守谷市、龍ケ崎市の学校や家庭、飲食店、スーパーから廃食用油を回収。牛久市が出資する「うしくグリーンファーム」がBDFを製造する。
トラック燃料にはBDFを5%混ぜた「B5軽油」を使う。揮発油など法的規格を満たすB5軽油にはダイキアクシス・サステイナブル・パワー(東京・中央)が加工。牛久市や周辺を走るセブンイレブン店舗への配送車に用いる。
植物は成長過程で二酸化炭素(CO2)を吸収し、植物由来の廃食油でつくるBDFは使ってもCO2排出量が実質ゼロ。B5軽油もCO2の抑制が見込める。セブン―イレブンは2023年9月から水素を燃料とする小型トラックを東京都と福島県の店舗配送に導入するなど物流での脱炭素化を強化している。
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