ファミリーマートは2025年正月向けのおせち商品として31品を販売する。おせちとカニをセットにした高価格帯の商品から、税別で1万円を下回る価格の商品までそろえた。節約とこだわりという消費の二極化が鮮明になるなか、価格帯の幅を広げた。前年並みの販売数を目指す。
店舗と専用サイトで12月20日まで予約を受け付ける。25年の年末年始は、最大で9連休となる見通し。ファミマは「人が集まりおせち商品の需要が高まる」(担当者)とみる。
おせちに鍋や高級食材を追加し、満足感を高める。「欲望おせち」(2万1060円)は日本料理店が監修したおせちを三段重に詰め込み、ズワイガニ400グラムか宮崎牛350グラムをつけることができる。「背徳おせち」(1万6740円)はおせち商品とめんたいこを豊富に使ったもつ鍋を組み合わせた。
節約志向に対応し、価格が税別で1万円を切る商品も用意する。「八百彦本店 おせち一段重(和風)」(店舗受け取りの場合1万778円)は前年の同等商品(同1万800円)と比べ価格を抑えた。
3日開いた説明会で、ファミマ商品本部の掛谷守如氏は「原材料高騰の影響が大きいが、顧客の価格感度を考えて、(価格が)3万円を超さないようにした。節約志向と高級志向の両方に対応できるように工夫した」と説明した。
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