高島屋堺店が入る南海・堺東駅の駅ビル

南海電気鉄道は3日、閉店を同日発表した高島屋堺店(堺市)が入居している南海・堺東駅直結の駅ビルを2026年度初頭に改装すると発表した。高島屋の売り場面積は2万5400平方メートルで、後継テナントを早急に探す。ただ堺市の玄関口にふさわしい店となると、難航も予想される。

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改装後の駅ビルの新たな名称は「HiViE(ヒビエ)堺東」。高島屋堺店が26年1月に閉店した後、改装工事に着手する。後継テナントは単独の大型店になるか中小型店を集めるのか、現段階では白紙という。高島屋以外の既存テナントは営業を継続する。

堺市は同日「閉店は非常に残念で寂しい。(新たな駅ビルが)市内外から多くの人を呼び込み、地域経済の活性化に貢献することを期待している」とのコメントを発表した。

堺東駅は堺市の中核ターミナルだが、大阪・難波まで電車で十数分と近いため、買い物客の流出が長年の課題だった。高島屋の撤退により、流出に拍車がかかる恐れがある。市議の一人は「難波のミニチュアにならないようなテナントに入ってほしい」と語った。

高島屋堺店は地下1〜7階と9階からなり、売り場面積は百貨店部分が1万6000平方メートル、専門店部分が9400平方メートル。売り上げの減少により、21年2月期から4期連続で営業赤字だった。大阪府内には難波の大阪店(大阪市)のほか、泉北ニュータウンの泉北店(堺市)がある。

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