パナソニックは英国で電子レンジを製造する自社工場の消費電力をすべて再生可能エネルギーでまかなう実証実験を始めた

パナソニックは3日、英国内の自社工場で使う電力をすべて再生可能エネルギーで賄う実証実験を始めたと発表した。燃料電池と蓄電池、太陽光パネルを工場の電力使用量や天候に合わせて制御する。燃料電池が発電時に発生させる熱は工場内の暖房と給湯に活用する。2026年にも現地企業や行政との連携による社会実装を目指す。

英国ウェールズで電子レンジを製造する工場に実証設備を導入し、試運転を始めた。工場の年間消費電力は約100万キロワット時。晴天時には工場の屋根に設置した太陽光パネルで発電した電力を使い、曇天時などは蓄電池にためた電力や純水素燃料電池で作った電力を活用する。燃料電池には英国内で作られた再生エネ由来の水素を使う。

パナソニックは22年から、滋賀県草津市の燃料電池工場にも燃料電池と蓄電池、太陽光パネルを設置し、使用電力すべてを再生エネで賄う取り組みを進めている。これまでに国内外の政府・企業関係者ら1100組以上が視察に訪れたという。

環境への関心が高い欧州で実証実験に取り組むことで、現地企業などとの関係を構築し、今後の事業化につなげたい考えだ。

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