FRBの高官が2日に行った講演の中で「12月の会合での利下げを支持する方向に傾いている」と発言したことで金融市場では、FRBが17日からの2日間、開く金融政策を決める会合で利下げに踏み切るという観測が強まりました。

このため、3日のニューヨーク外国為替市場では、日米の金利差が縮小するという見方からドルを売って円を買う動きが進み、円相場は一時、1ドル=148円台半ばまで値上がりしました。

これは、ことし10月中旬以来の円高ドル安水準です。

また、韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が非常戒厳を宣布すると発表したことをきっかけに投資家の間でリスクを避ける姿勢が強まり、比較的、安全な資産とされる円を買う動きにつながった形です。

市場関係者は「FRBによる利下げ観測が強まる一方で、日銀については利上げの観測が出ているため、ドル売り・円買いの動きが進みやすい状況になっている」と話しています。

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