パソナグループは5日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の自社パビリオンで、遠隔操作による「空飛ぶ手術室」を展示すると発表した。医療器具メーカーの朝日インテックと共同で、山間部などのへき地や海上の船舶でも最先端の治療が受けられる未来の医療のコンセプトを提案する。
パソナGのパビリオン内に「未来の医療」に関連する展示を置く。自走式で血管内治療ができるマイクロロボットや医師をドローンで遠隔地に運ぶ「フライングオペレーションユニット(空飛ぶ手術室)」と、遠隔治療や手術を指示する「リモートオペレーションセンター」を置く。
現行の最先端医療である血管内で治療機器を患部まで届ける手術用ガイドワイヤの操作や、朝日インテックが実用化を目指すセンサーやロボティクス技術による近未来の手術をゲーム形式でシミュレーション体験できる。
朝日インテックは同日、ミネベアミツミと協業したと発表した。ミネベアミツミもパソナGのパビリオンに特別協賛し、未来の眠りを体験できるベッドを展示する。空飛ぶ手術室内で展示する技術にミネベアミツミの振動デバイスを提供する。今後、朝日インテックの素材加工技術や医療機器に、ミネベアミツミのセンサーや振動技術を組み合わせるなどして共同研究を進める。
朝日インテックの宮田憲次社長は記者発表会で「マイクロロボットを通じて未来の医療を世界中の人に見てもらうことで、医療技術の新たな発想につながれば」と述べた。
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