ローソンは5日、2025年正月向けおせちの商品数を前年の約2倍にあたる15品を用意すると発表した。ローソンで過去最高となる5万円の商品のほか、4500円の商品まで価格帯の幅を広げた。高級と節約の両方の消費者志向を取り込み、販売金額で前年比5%増を目指す。
店頭で受け取る商品を店舗で予約する場合、25日まで予約を受け付ける。ローソンの専用アプリで申し込む場合は、予約期間は23日までとなる。
「厳選国産食材使用 和風おせち三段重 至極」は前年の高価格商品より7000円高く、ローソンとして初めての5万円台の商品となる。北海道産ホタテや鹿児島県産車エビといった、国産の高級食材を使用した。一方で、「Mottainaiおせち」は4500円と手ごろな価格に設定した。製造工程で出る規格外の食品を使うことで、コストを抑えた。
冷凍の商品は4品と、前年から4倍に増やした。25年の年末年始は土日の日並びの関係で最大9連休となる人も多く、帰省や旅行で自宅を離れる場面が増える見通し。ローソンは消費期限を気にせず食べられる冷凍品の需要が高まるとみる。
ローソンでおせち商品を担当する東郷直哉チーフマーチャンダイザーは、5日開いた年末年始向け商品の説明会で「25年の年末年始は休みの期間が長いため、過ごし方が人によって異なり、多様なニーズが出てくる。品ぞろえを増やして、対応できるようにしたい」と話した。
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