JR北海道が導入した大型除雪機械は前後の装置の形態を変更できる(6日、北海道恵庭市)

JR北海道は6日、札幌駅と新千歳空港を結ぶ「快速エアポート」などが通る千歳線に導入した大型除雪機械を報道公開した。3億円を投じ、島松駅(北海道恵庭市)近くの保線基地に1000馬力の除雪機械を配備した。従来機より馬力が強く高機能化しており、機材の交換などを省略できる。除雪時間の短縮効果が期待できるという。

公開したのは「ENR-1000」。全長は約25メートルで、車両の前後に形態変更できる装置が付いている。線路上の雪を両側や左右どちらかにかき分ける「ラッセル」と、雪を回転装置でかきだし、遠くへ飛ばす「ロータリー」への変更が可能だ。幅5メートル前後を除雪できる。積雪量50センチメートルなどの条件下では、1時間で7キロメートルを除雪できる。

札幌圏では2022年2月に降った大雪で大規模運休が発生。改善策の一環として導入した。島松の保線基地に配置されていた除雪機は、前シーズンは400〜500馬力だったが、今季は公開した1000馬力の機械に加え600馬力の機材も投入し除雪体制を強化している。

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