アインHDの24年5〜10月期は増収減益となった(札幌市)

アインホールディングス(HD)が6日発表した2024年5〜10月期の連結決算は、純利益が前年同期比39%減の32億円だった。従来予想を6億円下回った。主力の調剤薬局事業で高額医薬品の処方が増え、処方箋単価が上昇した一方で、6月の調剤報酬改定の影響などが響いた。

営業利益は33%減の58億円、経常利益は32%減の63億円となった。調剤報酬改定により、注力してきた医療機関と同じ敷地で営業する「敷地内薬局」には逆風が吹いている。特に7種類以上の内服薬を調剤した場合、薬剤料が1割減額となる改定の影響が想定以上に大きかった。

売上高は11%増の2148億円。8月のインテリア・雑貨店「フランフラン」買収が寄与した。コスメ主体のドラッグストア「アインズ&トルぺ」ではアジア発コスメや高価格帯化粧品の販売が好調で、購入単価を押し上げた。

25年4月期通期は売上高が前期比13%増の4535億円、純利益は12%減の100億円を見込む。後発薬(ジェネリック医薬品)の供給不安の改善やデジタル化による調剤薬局の収益性向上、コスト削減効果などを想定し従来予想を据え置いた。

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