屋上にシートを貼り付けた品川自動車営業所(東京都品川区)

東京都は5月から都営バス品川自動車営業所(東京・品川)で、営業所の使用電力の削減に向けた実証実験を始めた。スタートアップのスペースクール(東京・港)が扱う放射冷却素材の防水シートを屋上580平方メートルに施工、直射日光による建物の温度上昇を抑え、エアコンなどの電力利用が減るのを確かめる。

品川営業所は建物の耐荷重制限で屋上に太陽光発電設備などを設置できなかった。実証実験は5月1日から9月30日まで。電力削減効果が確認できれば、他の営業所への展開を検討する。

放射冷却素材は大阪ガスが開発した。直射日光下で太陽光と大気からの熱をブロックし熱吸収を抑えるだけでなく、放射冷却で熱を逃がし、外気温より温度を低下させることを可能にしている。スペースクールは大阪ガスなどの出資を受け、この素材の利活用を担う。

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