徳島工業短大が修復した米T型フォード車

自動車整備士を養成する徳島工業短期大学(徳島県板野町)は、ふるさと納税の返礼品として1912年式の米国車「T型フォード」に乗車できる体験を提供する。キャンパスのある板野町への地域貢献の一環だ。同大は創立50周年の2023年秋に、動かない状態で寄贈されていたT型フォードを修復して再び走らせることに成功した。

対象の寄付額は8万円と12万円の2種類で、5月中旬から板野町のふるさと納税を扱うサイト経由で受け付ける。12万円のコースは納税者を含め1日あたり2人まで参加でき、キャンパス内で実際に車を運転できる。アクセルがレバー式で、ブレーキペダルが右端といった特殊な操作法を学んでからの試乗となる。

8万円のコースは納税者を含めて1日5人まで参加でき、同大職員が運転する車に同乗できる。

同大は寄贈されたT型フォードを「復活」させるため、23年にネット募金を実施した。目標の4倍近い190万円を集めて部品などを調達し、学生らが再び自走できる状態に仕上げた。大学の担当者は「地域貢献とともに、100年以上も前の車をよみがえらせた技術力をアピールしたい」と話している。

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