三菱マテリアルは11日、田中徹也執行役常務(61)が2025年4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。小野直樹社長(67)は非業務執行取締役に就く。同社は2030年度を最終年度とする中期経営計画の中で、26年度以降に競争力強化から事業拡大へと経営の方向性を変化させていく方針を打ち出している。節目を前に経営体制を一新し計画達成を目指す。
同社にとって19年の指名委員会等設置会社移行後初のトップ交代となった。指名委員会は22年度に社長選定を始め、社内だけでなく社外の可能性も含め議論をしてきたという。
同日、東京都内で開いた記者会見で小野社長は田中氏に対し「新たな経営チームの先頭に立ち企業価値向上を図ることを期待している。それが可能な強いリーダーシップを持った最高経営責任者(CEO)を指名委員会が選任したと確信している」と述べた。
田中氏は「入社以来大半は工場勤務の技術屋。志と情熱を持って仕事を遂行することをモットーに常に世界最強を目指して技術を磨いてきた。製造現場だけでなく営業や開発、本社など経営に関わる全ての現場力を磨き上げ世界を相手に戦っていきたい」と抱負を語った。
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