NECは11日、同日までとしていたNECネッツエスアイへのTOB(株式公開買い付け)期間を12月25日まで延長すると発表した。1株あたり3250円としている買い付け価格を変更しない。応募数がTOB成立条件の下限に届かなかったとみられ、NECは「応募状況や今後の応募の見通しなどを総合的に勘案した」と説明している。
NECは10月29日、議決権ベースで51%をもつネッツエスアイへのTOBにより、同社を完全子会社化する方針を発表した。TOBが成立した場合、ネッツエスアイは上場廃止になる。ネッツエスアイはTOBに賛同し株主に応募を推奨した。
ネッツエスアイ株を巡っては、香港投資ファンドのオアシス・マネジメントが10月末以降複数回にわたって買い増してきた。関東財務局に10日に提出された変更報告書では、オアシスはネッツエスアイ株13.12%を保有している。
ネッツエスアイの11日の終値は3245円だが、直近までの同社株価はTOB価格を上回って推移していた。11月15日には一時3340円の高値をつけた。
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