ビジョナルは主力の転職サイト「ビズリーチ」の利用が伸びた

ビジョナルが12日発表した2024年8〜10月期の連結決算は、純利益が前年同期比16%増の40億円だった。大企業が幅広い職種で中途採用を拡大していることを受け、主力の転職サイト「ビズリーチ」の利用が伸びた。

売上高は16%増の186億円だった。ビズリーチの累計導入企業は10月時点で3万3200社と7月から約1500社増えた。スカウト可能な会員数は270万人と約12万人増だった。

営業利益は10%増の54億円だった。ビズリーチが好調だった。人材活用システム「HRMOS(ハーモス)」事業で大口顧客の獲得が進み4割増収となり、同事業の営業赤字が7300万円と前年同期に比べ2億円縮小したことも寄与した。

末藤梨紗子最高財務責任者(CFO)は日本経済新聞の取材に対し「大企業がビジネスモデル転換や新規事業に注力する中で即戦力人材の求人が伸びている。若年層を中心に雇用の流動化も進んでいる」と話した。

25年7月期通期の見通しは売上高が前期比16%増の764億円、純利益が4%増の134億円とする期初予想を据え置いた。生成AI(人工知能)を活用した新機能の開発や給与水準の引き上げなどの先行投資を予定しており、増益率は前期(31%)より鈍る。

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