不動産売買のADワークスグループは12日、新しい配当方針を発表した。配当利回りが4%以上となるように配当額を決める。投資家が株式の期待収益率を予想しやすくする。同方針を踏まえて24年12月期の期末配当を前年同期比1円増の5.5円にすることも発表した。従来予想から1円積み増す。年間配当は前期比2円増の10円となる。

1株あたり年間配当金を1〜12月の月末株価の平均で割った配当利回りを目安に配当額を決める。配当性向が50%を超えない範囲とする。

従来の配当方針では業績に応じた実施などを掲げるのみで、定量的な目安は示していなかった。同社は「株の値上がり益と配当のトータルリターンで投資家の期待に応える」としている。

同社は国内の収益不動産の販売が好調で、24年12月期は売上高が前期比14%増の470億円、純利益は10%増の15億円を見込む。顧客層が機関投資家や法人に広がったことでプロジェクト単価が上がり、利益率が上昇した。

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