ソニーグループ傘下の米映画会社「ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)」などが、米メディア大手「パラマウント・グローバル」に対して260億ドル(約4兆円)で買収提案したと2日、複数の米メディアが報じた。実現すれば、日本企業による海外企業買収として有数の規模となる。ただ、交渉は初期段階で他にもパラマウント買収に興味を示している会社があり、先行きは不透明という。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)などによると、SPEは米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントと共同でパラマウントを買収する計画。買収後は、ソニー側が大多数の株式を保有する予定という。

 SPEは、米映画会社コロンビア・ピクチャーズが前身で、1989年にソニーが買収した。パラマウントは、「ミッション:インポッシブル」や「インディ・ジョーンズ」などで知られるハリウッドの映画会社や、米3大ネットワークの一つCBSテレビを抱える。ソニー側には、こうした作品の権利を取り込み、コンテンツを充実させるねらいがあるとみられる。(ニューヨーク=真海喬生)

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